[人間力向上プロジェクト]

DTMとか日常とか

『路地裏エクスプローラー』 ライナーノーツ②(歌詞解説+各曲コメント)

この記事を読む前に。

①を読んでもらった方がいいと思います。

 

uni-c.hatenablog.com


でも②(これ)読んでから①読んでもいいと思います。お好きな方で。

 

この記事では、歌詞で言おうとしてたことや、それぞれの曲を作りながら考えていたことを書きます。

 

 

アルバム全体について

lmn8cs.hatenablog.com

※ボーカルのchrさんが書いてくれた記事を併せて読むと分かりやすいです。

 

主に歌詞の話をすると、だいたいどの曲も

・街ってよく見ると面白いよね

・時間ってどうしようもなく流れるよね

この二点だけを言っています。実際、最近はこういうことばっかり考えてます。

 

地図とか街の様子とかを眺めるのが好きで、大学の研究でも仕事でも大体そんな感じのことをしてきています。

ブラタモリとかでもそうですけど、人が暮らしているところにはそれぞれ営みがあって、季節とか時間ごとに全然風景が変わってくる。そこが面白くて、音楽で表現しようと頑張ってます。

 

ただ同時に、(特にこのアルバムを作っていたころは)学生から社会人になるにあたって不安が多かった時期で、その不安も歌詞にできたらいいなあと思っていろいろ書きました。

あとは、先に社会人になった友人が口を揃えて「社会人になると友人が減る」と言うんですよね。

大学院を卒業する前後で会った人も、(なるべく会おうとしてもなお)二度と会えないかもしれないなあと思うことがあって、切なくなることが多かったです。

そういった時間の流れを実感する中で、この過渡期の感情を形として残したいというモチベーションが出てきて、こういった歌詞を書きました。

 

 

各曲紹介

01 Intro -the story of the steet-

(実はアルバムの裏にはthe story on the steetと書いてあります。正直どっちもアリだけど、ofをスタンダードとしておきます。申し訳ございません。)

7曲目のCATWALKの実質バージョン違いです。

 

当初、CATWALK自体をアルバム内で一押しにする予定はありませんでした。ただ、ジャケットのNagishiroさんにリファレンスとして聴いてもらったのがCATWALKとSepia Breezeだったのです。

結果、アルバムジャケの一番見やすいところに「CATWALK」と書いてあるし、バックインレイには猫が佇んでいました。

 

これは(もう一つの)メインに据えるしかない。

 

そう思って、CATWALKモチーフの静かな曲を、アルバムの始まりっぽくなるように、ピアノソロ+口笛でアレンジしました。

ピアノソロに関しては、後でミスタッチを修正した以外は一発録りです。すごくない?

 

02 路地裏エクスプローラ

押しも押されぬリード曲。

クラブ対応のボサノバが作りたい!!!!というところから生まれた曲です(①参照)。

路地裏エクスプローラーという題名と、アルバムのメインに据えることと、ボサノバにすることと、サビのメロディは決まっていて、2020年ごろにはすでにプロジェクトファイルがありました。その後、ことあるごとにメロディを思い出しては展開を頭の中で練ったりなどしていました。

Bメロでまくし立ててサビ前で止まって「だから僕は」に行く展開を思いついた時は、ニヤけが止まりませんでした。そういう曲が好きすぎ。

 

しかし、リズム隊が、何度強さを調整したり音色を調整したりしても満足の行く雰囲気にならず、めちゃくちゃ悩みました。ボサノバってよく分からないリズムのゆらぎがあったり独特のサステインがあったりして、それを全部再現するのってめっちゃくちゃ大変なんですよ…………

最終的にはSpliceのループ様様でした。DTMerみんなマジで活用しよう。

 

一方で、コード進行はサラッと決まりましたし、過去一で良い感じに組めたと思います。歌詞との噛み合いも綺麗なのが気に入ってます。

 

歌詞について。

「だから僕は 歩いてく」というサビの歌い出しは曲を作ろうと思った時点から決まっていて、それに合わせて他の歌詞を書いていきました。

「楽しくてキラキラしたものを探すぞ!」という期待と、迷子になったりする少しの不安の両面を詰め込んでいます。

 

ぜひ皆さんも、街を歩きながらこの曲を聴いてみてください。

 

03 Sepia Breeze

初出は『Twin ParadoX 6』(2020秋M3)。

完成してからもう1年半が経ちますが、1年半聴き続けても味が落ちない曲を作れたのは初めてです。

これも制作の経緯は①に書いてあるので省略します。スネアなしの4つ打ち+裏拍に色々鳴るというリズムは完全にElectro Swingの影響を受けています。それを踏まえてもう一回聴いてもらうと面白いかも。

間奏の音色はグロッケン+「アコーディオンをアンプに繋げた音」です。エモいよね~~~大好き。

 

初出verと比べると、ボーカルのミックスがちょっと変わっているのと、ギターの音色が変わっています。2番でギターが鳴るようになったのが一番わかりやすい変化ですね。

 

04 カレンダー

実は着想の大元は髭男のHELLO。

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ラスサビにその名残があるかもしれない・・・?ぐらいです。

 

あとは私の作曲のバイブルである、塊魂のBGMにも影響を受けてます。

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こっちは分かりやすいですね。

 

他にも参考にした曲は何曲かありますが、作っていくうちにだんだん方向性が変わっていき、自分が一番いいなあと思う形に落ち着きました。

個人的に一番気に入ってるのはラスサビのカウベルです。このくらいバカみたいな鳴らし方をする方が、カウベルの本領を発揮している感じがして好きですね。

 

歌詞については、最近会ってない人のことをふとしたきっかけで思い出して、「そういや元気にしてるかなあ」と思うようなあるあるを歌詞にしました。

最後の歌詞は書き上げてから投げやりすぎかなあとも思いましたが、最近喋ってない人に対する感情を最もリアルに表すと多分このくらいになる気がしてます。みなさんはどうでしょうか。

 

05 deskwork

このアルバムで(COLORSの原曲を除けば)一番古い曲です。2020年の6月だってさ。

楽器が増えるところの「フオォォォォン」というシンセの音色をずっと調整していたような気がします。

曲中の効果音は、効果音サイトを片っ端から聴き漁って「いいなあ」と思うものを選びました。あとは「summer vacation」(『pastel memories』収録)に使われていた効果音も少し混ざってます。

 

冷たい飲み物を飲みながら仕事や課題をまったり家でこなす昼下がりみたいなイメージです。憧れちゃうなあ~~~。

 

06 変わってく

今作の変化球枠。どのアルバムでも軸から少しはみだした曲を作りたくなっちゃうのですが、『路地裏エクスプローラー』ではこの曲がそれにあたると思います(前作では『find my feeling』)。

ハイテンポな渋谷系ドラムンベースの相性がすこぶる良いのは『大都会交響楽』から周知の事実ではありますが、

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前作のマインドだったらパキパキしたストロングなムンベにしてましたが、今作ではちゃんと渋谷系アルバムとして溶け込めるような音色にしています。これが成長ってやつだ。

それでも、ミックスに一番苦労したのはこの曲でした。キックとベースが大きいせいで聴感上の音量と実際の音量が全然合わんのよ・・・

 

個人的には、メロディも歌詞もBメロがめちゃくちゃ気に入っています。

子供の頃の「原風景」みたいなものって否が応でも移り変わってしまうもので、思い出の風景は、成長していく街なら大きな建物とかに置き換わるし、空洞化するなら駐車場とかになるんですよね。

(手続き考えたら公園がマンションに変わることはないだろ、という指摘はごもっともです)

 

この変化は時間が流れる限り仕方なくて、それはいつまでも学生では居られないっていうのと同じだと私は思っています。

ただ、それを切なかったり暗いものだと捉えるか、希望と捉えるか、そこに答えを出したくはなくて、この曲でも「人も街も変わってくという抗いようのない事実がある」ということだけを歌にしてます。

私たちの明日はどっちだ。

 

07 CATWALK

1曲目の解説で書きましたが、あれよあれよという間にこのアルバムのメインになっていた曲です。初出は2021年6月のぬこEP。

tsukubadtm.bandcamp.com

 

この頃から、誰にも言わないうちにアルバムを見据えた曲作りをしていました。

 

曲中で繰り返し流れているメロディを思いついた時に、これは曲にしていくしかないと思って数時間でひな形を作りました。

曲調は完全にFuture Bassです。それもめちゃ典型的なやつ。でもこういうの結局好きなんですよね・・・いつまでも作っちゃう。

個人的には1st dropが終わった後のブレイクが好きです。リードがディレイで反響するところ。

 

曲順に関しては、6曲目が夜なのに対して、この曲が夜明け~朝みたいなポジションになっています。どんな路地裏にも朝が来て人の営みがまた動き出すってことです。

 

08 COLORS(2022 Renewed)

 

2019年の春M3に出した「SEASONS EP」収録曲の別バージョン。ボーカルが代わったので、曲調も大幅にアレンジしています。

 

路地裏エクスプローラーの歌詞を書いている途中で、「この曲の歌詞で言ってること大体COLORSと同じだな?」ということに気付き、かねてからCOLORSは気に入っていたのでもう少し色々な人に聴いてほしいと思っていたこともあって、今回収録しました。

アルバムの流れ的にはCATWALKが最後の曲で、この曲はボーナストラックとして捉えてほしいのですが、一方でこの曲があるからこそ『路地裏エクスプローラー』が締まるような気がします。(chrさんはこれを「true end」と表現していました。正解。)

 

今バージョンの大きな変更点として、急に思いついてラップを入れてます。リリックを書くのは初めてだったのですが、個人的には思ったより上手く書けた(まとまった)という印象です。

ただ、それ以上に、chrさんがこんな無茶振りに対応してくれて有難かったですね。当然chrさんも(少なくともCDで)ラップやるのは初めてだったので、実力が完全に未知数だったのですが、思った通りの仕上がりになって感動しました。すごい。

 

それにしても、この曲をもう一回出せたことで、ようやく『山の手デイブレイク』以後の4年間が報われたような気がします。本当に良かったなあ。

 

最後に

M3の参加が3年ぶりになってしまい、皆様に忘れられてしまったんじゃないかと不安になりながら告知を出したのが昨日のことのように思い出されます。

それでも、多くの方に手に取って頂けたのは色々な方々のお陰です。

 

まず、大学の頃から6年間も在籍し、つい先日卒業したTsukuba DTM Lab.

ここのサークルにいたおかげで、色々なジャンルに対応できるようになりました。アルバム作れるほど手数が増えたのもここに在籍していたからこそだと思います。

 

そして、動画やおしながきなどのデザインのアドバイスに関わってくれたきなふぁさん、

 

2016年に初めて生声ボーカル曲を依頼してから、数々の無茶振りに応えてもらっているボーカルのchrさん、

 

そして何よりも、CDを手に取り、聴いてくださった皆々様のおかげです。

 

社会人になり、リリースペースを維持できるかは分かりませんが、可能な限り曲は出し続けますし、頃合いを見てCDも発売するつもりです。

 

その時まで、新曲を待ち続けて頂けたらと思います。

ではでは!

 

 

『路地裏エクスプローラー』 ライナーノーツ①(アルバム発売の経緯)

大盛況でした。

ご無沙汰しております。ゆにかーるです。

twitterでめちゃくちゃツイートしているので多くの方はご存じだと思いますが、『路地裏エクスプローラー』というアルバムを発売しました。

 

www.youtube.com

 

uni-c.booth.pm

uni-c.booth.pm

(通販やってるのでぜひ買ってください)

 

おかげ様で大盛況でした。本来予想していた売上の倍以上が売れ、M3当日は完売するんじゃないかとヒヤヒヤしていました(あと2部だけ残った)。

 

当記事では、アルバム制作の経緯と作りながら思ったことについて書きます。

各曲解説はまた別記事に回す予定です。長いので。

 

なんでこんなに空いたの?

前の渋谷系フルアルバムからは4年、

uni-c.booth.pm

前作からは3年が経過してしまいました。uni-c.booth.pm

 

渋谷系サウンドに関しては、実際『山の手デイブレイク』の時点で「やりきった感」があり、一言でいえば「ネタ切れ」でした。

あと、『山の手デイブレイク』以前の曲が中田ヤスタカの影響を受けすぎていた中で、なんとか新しい表現を模索しようとしていた時期でもありました。

 

その間、私は「カワイイ」コンピレーションアルバムを作ったり、

tsukubadtm.bandcamp.com

戯れにエレクトロハウスを作ってみてました。

tsukubadtm.bandcamp.com

 

ただ、個人アルバムについては、フルアルバムを作ろうとしては失敗する、というのが続きました。実はSEASONS EPも6曲入りにする予定でした。

その理由として、学業や他のサークルが忙しかったのもありますが、やりたい音楽ジャンルが定まってなかったというのは大きかったと思います。

実際、山の手デイブレイク以後から2020年ぐらいまでの作品はジャンルがブレブレでした。ジャンルに統一性がない中で、「作りたいアルバム像」もなかなか固まらなかったというのが、ここまで完成が延びた原因だと考えています。

 

なんで作ろうと思ったの?

大きなきっかけは、2019年12月に行ったCY8ERフェスに出ていたTomgggさんのDJで、GREENGUMを聴いたことです。

www.youtube.com

この曲を聴くやいなや、「踊れるボサノバが存在するのか」と衝撃を受けました。

 

capsuleをはじめ、渋谷系をよく聴いていたので、ボサノバというジャンルには親しみがありました(『山の手デイブレイク』でも一曲作っていた)。

その一方で、音ゲーが好きだったりしたことから、クラブミュージックも作り続けていました。

 

ただ、ボサノバとクラブミュージックが交わるとはあまり考えておらず、いざ曲として示されて初めて、ドチャクソ好みであることに気付かされてしまったわけです。

この時点で、「新しいアルバムの軸は『踊れるボサノバ』にしよう」というのが決まりました。

 

またそれとは別に、tomgggさんの優しい音像が、クラブミュージックを聴き疲れた私にドハマりし、その系統にも深く傾倒していくようになります。

tsukubadtm.bandcamp.com

初めてそういう曲を書いたのが2020年の6月。この曲は『路地裏エクスプローラー』に収録されています。練習のつもりで書いた曲でしたが、アルバムの雰囲気に完全に合致していたので収録しました。

 

そして、大きな転機がもう一つ。

知り合いでアイドルをやっている、元(この頃は現)回せ!グルーヴ開発部の雲野ぼんさんに、

渋谷系(正確には『Shibuya Underground』(『山の手デイブレイク』収録)みたいな曲)を書いてくれ

という依頼を受けました。

 

しばらく渋谷系は書いておらず不安が大きかったのですが、頼まれたならやるしかないので思い切って書いてみたところ、

 

めちゃくちゃ楽しかったんです。

 

その勢いで『山の手デイブレイク』以前にボーカルを務めてもらっていたchrさんに声をかけ、どうにかして作ったのが、

 

tsukubadtm.bandcamp.com

 

『Sepia Breeze』です。

 

※今でもめっちゃいい曲だと思ってます

 

この曲を完成させたことでアルバム制作のモチベーションが高まり、構想が一気に進みました。

その後、2021春M3は就活と重なり、秋M3に出すぐらいならキリ良く修論提出後にしよう、などと考えていたら、結局2022年春になったという次第です。

 

 

前作から大きく変わったこと

ジャンル

先ほど語った通りです。

Tomgggさんの影響でLo-fiなkawaii系の曲を作るようになり、気付いたらアルバム全部がそんな感じになっていました。

 

あと、サブスクで色々なアーティストの曲を聴くようになったことで、「近いジャンルだけどそれぞれ個性がある」という曲を作れるようになった気がします。

めっちゃTomgggさん聴いてたらそれに似たアーティストがサジェストされて助かりました。

 

作曲に対するスタンス

『山の手デイブレイク』の頃は、若くてギラギラしていたので、

「このアルバムで世間にオレを売り込むぞ・・・!」

ぐらいの心意気でいました。

そのため、自分が作れる技術は全てつぎ込み、色々なジャンルを揃えることを優先していました。それに合わせて、良い感じにchrさんに歌を入れてもらう、というプロセスを取っていました。

 

一方で、『路地裏エクスプローラー』ではchrさんの歌声に合うような曲を最初から考えるようにしました。

私はいつも脳内で曲を組み立ててからそれをDAW上で再現するやり方で曲を作っているのですが、今作のほとんどの曲では「脳内で既にchrさんの歌声が鳴っている」ようにし、曲調や楽器選定も最初から歌声とのバランスを取りました。

 

結果、曲の持つ世界観がより浮き彫りになったと思います。前作と比べても「ボーカルの歌声が良い」という感想が増えたので、皆さんにその点が伝わったのが非常に嬉しいです。

 

それにしても、lo-fiな音とchrさんの声って合うんですよね・・・
独特な声質なので、chrさんの声を入れるだけでサウンドが「「「それ」」」になり、多少ジャンルがブレてもアルバムの軸が生まれるのがいいなあと思っています。

 

私以外が作詞をしている

lmn8cs.hatenablog.com

ボーカルのchrさんが書いてくれた記事も参照していただきたいです。

最後の段落見れば大体このアルバムで伝えたいことは分かると思います。彼女は本当に言語化が上手い。

 

研究が一段落した2月の時点であと3曲ボーカル曲を書きたいのに、一曲も完成していない。元々作詞は得意じゃないのに、なおさら歌詞が全然出てこない・・・という状況で頭を抱え、chrさん(元文芸部)に思い切って歌詞の相談をしてみました。

最初は「ちょっと相談に乗ってもらおうかなあ」ぐらいに思っていたのですが、なんと、

 

歌詞のアイデアを書いた付箋を100枚以上頂いてしまいました。

 

これが×5あります。

結局、3曲の作詞がたった2日で終わってしまい、だいぶすんなり完成に漕ぎ着けることができました。

こんなものを貰っておいて私一人で作詞したとは到底言えないので、協力してもらった曲は作詞が共作になっています。

曲のラフを作っている段階は漠然とした世界観しか思い浮かんでなかったのですが、このように様々なアイデアを貰うことによって、その中身がかなり充実したように思います。

 

値段が上がった

前作までは1000円だったのに対し、今作は1500円にしました。思い切りました。

理由は2つあって、

①単純に製作費が上がった

②安売りする必要がないと感じた

というところです。

 

同人CDを作ったことがある人なら分かると思うのですが、大抵の場合一番お金がかかるのがジャケット周りです。

山の手デイブレイクや、その他サークルで頼んでいたジャケットはほぼ外注でした。正直に打ち明けると、お互い学生だからということでかなり安く頼んでいました(申し訳ございません)。

しかし、今作のリリース時は社会人になるのに、そんな安く頼むわけにはいかないだろう、ということでジャケットの依頼料を上げました。

(それ以外にも転居に伴ってスタジオ代が上がったりなどしています)

したがって、(今までの売り上げでは)1000円で売ろうとするとほぼ赤字になってしまいます。

ただ、「頑張ってもどうせ赤字」となるとプロモーションのモチベが上がらない。そのため、ギリ赤字ぐらいにするために、1500円にさせていただきました。

(値段設定はともかく、何枚売るという目標を事前に立てておくのはめちゃ大事です)

 

正直1500円で売れるかだいぶ不安で、かなり直前まで迷いました。それでも、完成したクロスフェードを聴いて、思った以上に完成度が高く、

「これなら自信を持って1500円で出せる」

という確信が持てるようになり、1500円に決定しました。

 

結果、売上金額のみならず、売上枚数でも過去最高を更新することができました。アルバム単体でも黒字になり、「頑張って動画とか作ってよかった・・・!」と思っています。

※機材とか音源とかまで含めるとさすがに赤字です。

 

今後は売上見込み枚数を増やして予算を組みますが、曲数が極端に減らない限り1500円で行こうと思います。その代わり、ジャケットの依頼料をさらに上げる予定です。

 

まとめ

本記事では、経緯とか本作で挑戦したこととかを書きました。

曲別のコメントや、アルバム全体(特に歌詞面)で書こうとしていたことに関しては、別記事に分けます。

近日中に公開するので、お待ちいただけると!

 

ではでは。

 

『路地裏エクスプローラー』全曲歌詞

4/24に出した『路地裏エクスプローラー』というアルバムの歌詞です。

そういえばどこにも載せてなかったので。

 

 

クロスフェード聴いてね

www.youtube.com

↓気に入ったら買ってね

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uni-c.booth.pm

 

 

路地裏エクスプローラ

 

狭い小道を抜けて
のんびり街を歩く
今日の色を探して
冒険に出掛ける

歩道沿いの落葉樹が芽吹いてから
季節はいくつ色を変え流れたかな
夕焼け小焼けに一人でたたずむなら
それでも何も構わないから

だから僕は 歩いてく
いつの日だって 旅路は続く
少しだけ上り坂な明日を
探し続ける 路地裏のエクスプローラ

 

見慣れない看板に
僕の心が弾む
何も知らない子供のように
気をそそられながら

大人へ向かう地図なんか誰も持ってない
それでもどこかに進んでいたい

だから僕は 歩いてく
いつの日だって 旅路は続く
果てしない坂があるとしても
来た道を戻る はずもないまま

だけど今 戸惑ってる
とめどなく広がる未来に
少しの不安と強がりで
旅を続けよう 路地裏のエクスプローラ

 

Sepia Breeze

 

雨が 音を止めて アスファルトが 日差しの中 色を変えて
土曜の朝の 澄んだ空を 二人みてた 遠い 遠い景色

ふわふわ触れた袖 ゆらゆら揺らめいてて
きらきら気ままな風 離れなくて

風が 緩く流れて 読みかけてた 本の隙間 そっとめくって
日曜の朝に シャボン玉を 二人吹いた 遠い 遠い景色

ふわふわ触れた袖 ゆらゆら揺らめいてて
きらきら気ままな風 君の街へ

昔 口ずさんだ 歌を今も 今でもずっと 忘れないの
懐かしい日は 懐かしいまま 思い出にさえできずに 溶けて 

ふわふわ触れた袖 ゆらゆら揺らめいてて
きらきら気ままな風 離れなくて

 

カレンダー

 

しまいこんだカレンダーの
隅っこのメモで思い出す
君は君の街で元気でいるかな
風の行方を追いかける

ゆっくりゆっくり流れる
雲の先に少しだけ 君の面影が見える

 

久しぶりの映画館に
あの頃の二人が映る
焼き付けたエンドロール 噛みしめた孤独
空を眩しく眺めてる

ゆっくりゆっくり流れる
雲の先に少しだけ 君の面影が見える
でもね ほらね 静かにね
あの季節は過ぎ去ってく
君のことを忘れてく

 

白く伸びる飛行機雲は
見る間にぼんやりと消える
そんな僕の街も 君の住む街も
変わらず太陽が沈む

ゆっくりゆっくり流れる
雲の先に少しだけ 君の面影が見える
でもね ほらね 静かにね
あの季節は過ぎ去ってく
君のことを忘れてく

 

真新しいカレンダーに
明日の予定を書き込む
僕は心配ないよ 元気でやってるよ
君もさ 元気だといいな

 

変わってく

 

    
人も街も変わってく
引き返せない未来に 
ただ 進み続けてく

上の引き出しの奥に詰めた
あの頃の手紙と写真
ついつい見返してしまうけど
もう必要はないな

昔遊んでいた公園は
いつしかマンションに変わる
この街も誰かの明日をつくる
僕もじきに出かけなきゃ

人も街も変わってく
引き返せない未来に 
ただ 進み続けてく
僕も君も変わってく
恋もメイクも覚えて
ただ 大人になる

 

忘れた頃ポストに入っていた
同窓会の手紙
思い出話しか出なそうだな
それも仕方がないや

昔通っていたケーキ屋は
いつしか駐車場になる
誰だって気が付けば年をとる
この街もいつの日か

人も街も変わってく
加速していく未来に
ただ 進み続けてく
僕も君も変わってく
社交辞令も覚えて
ただ 大人になる

 

まるで張りぼてな夜の街に
冷たく街灯が光る
誰も彼もやがて一人になる
振り向くこと 許されずに走り出す

人も街も変わってく
引き返せない未来に 
ただ 進み続けてく
僕も君も変わってく
恋もメイクも覚えて
ただ 大人に変わってく

 

COLORS (2022 Renewed)

 

生ぬるい街 走る車は 寝ぼけたままで まだ
アスファルトに芽吹いた 四つ葉にも気付かずに 

代わり映えのない 普通の日々を 通りすがる人
いつもの通り道 遠ざかって歩いた

大人になってはぐれた小路
住み慣れた街さえ 何にも知らないからさ

この世界を染めるには 四つの色じゃ足りないから
見つけよう 誰も知らない 僕らだけの色
夕焼けの中に見つけた あの頃の瞳のように ほら
見えるかな 返事をして 旅に出掛けよう

 

青色の朝 薄靄の中
見かけた花屋に 一輪のバラ
笑顔で抱える誰かが
街の色を染めてくかな

真っ赤なポスト 視線を寄越すと
広がる家並みのモノトーン
この街の空気 変えてく勇気は
僕らが宿した彩り

 

ねえ 見えるから 僕らの季節に 咲いた色

この世界を染めるには 四つの色じゃ足りないから
見つけよう 誰も知らない 僕らだけの色
朝焼けに指をさした あの頃の僕と君がいつか
見えるように 終わりのない 旅に出掛けよう

この世界を 僕らの季節に 染めるように―――

「ジョイフル本田にギリギリ売っているもの」選手権

敷地の大きさ=器の大きさ

首都圏郊外に住む人間ならおなじみのホームセンター、ジョイフル本田

その敷地面積の大きさは、一度利用した人なら深く印象に残っていることだろう。

 

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敷地面積が東京ドームで表される小売店を他に知らない。

 

当然その広さゆえ、品揃えも非常に豊富だ。

dailyportalz.jp

 

上の記事では幅数メートルのタンクやビニールハウス、天体望遠鏡に溶接用のマスクまで売っていると書かれている。

 

実際私の実家の最寄りにあったジョイフル本田は、裁縫道具もペットも食料品(一部の店にはジャパンミートというスーパーが併設されている。当然デカい。)もあり、子どもながらに「この世の全てが売っているのではないか・・・?」と思い、その器の大きさに感服したものだ。

 

一方で、ここに

ジョイフル本田には結局なにが売っていないのか?

という疑問が生まれる。

 

当然、ロレックスとか、RTX3090(めっちゃ高いPCパーツ)とか、そういうのが売っているとは到底考えられない。

しかし、ジョイフル本田ギリギリ売っているものを見定めることで、その実力というものを正確に推し量りたい。私はそう思ったのである。

 

 

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美味しいみかんジュースを求めて

下戸でも美味しい飲み物が飲みたい!!

今回は雑談記事。どうもゆにかーるです。

 

突然ですけどみなさん、

美味しい飲み物、飲んでますか?

 

美味しい飲み物というと、ほとんどの場合お酒が話題に上がると思います。

美味しいお酒について語り合う人はいても、美味しいジュースについて語り合う人を私は見たことがないんですよね。

 

私はお酒の味は好きなんですが(アマレットジンジャーとか特に)、ほろよい1/2缶で頭痛を催すほどの下戸でして、他人と語り合うほど酒が飲めないんです。

 

なので、飲み会で飲めるものといえばカルピスやウーロン茶などといったありふれたものばかり。
家飲みにでは美味しそ~うなお酒を横目に1人だけバヤリースですからね。悲しすぎる。

f:id:uni-c:20200103180806j:plain

バヤリースだって美味しいんですけどね?



そんな私でも美味しい飲み物が飲みたい!!ということで、美味しいジュースを探す旅を始めたわけです。

 

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一部の層にだけ常識的な言葉を集めて、理解がある風を装いたい

こんにちは、ゆにかーるです。夏だ。

概要

 

いろいろな単語を教えてもらって、その界隈の「初歩レベル」を知ることができました。知ることがなかったであろう世界を知れてとても楽しかったです。

看護学とか、チェスとか、ちょっとでも分かった気になれたぞ。

ありがとうございます。

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【アカペラ】入退場SEについて考える【やや身内向け】

こんにちは。

 

このブログだとゆにかーるという名義(作曲の方)での活動がメインですが、サークルでアカペラもやっておりまして、今回はそれに関しての記事になります。

なので作曲はあまり関係ないですし、アカペラやってる人向け、もっというと私が所属しているアカペラサークルの人向けの記事です。あしからず。

 

4年目を終え、しばらくはライブもなく、第一線は退いたということで経験の蓄積を形にできたらいいなあ、と思ってブログを書いています。
需要なんて考えていない。とにかく書きたいので書いています!!!!!!!!!

 

いろいろ書きたいことはありますが、些細なことからと思い、今回取り上げるのが、

 

入退場SE

 

についてです。

 

出囃子ともいう。

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