「ジョイフル本田にギリギリ売っているもの」選手権
敷地の大きさ=器の大きさ
首都圏郊外に住む人間ならおなじみのホームセンター、ジョイフル本田。
その敷地面積の大きさは、一度利用した人なら深く印象に残っていることだろう。
当然その広さゆえ、品揃えも非常に豊富だ。
上の記事では幅数メートルのタンクやビニールハウス、天体望遠鏡に溶接用のマスクまで売っていると書かれている。
実際私の実家の最寄りにあったジョイフル本田は、裁縫道具もペットも食料品(一部の店にはジャパンミートというスーパーが併設されている。当然デカい。)もあり、子どもながらに「この世の全てが売っているのではないか・・・?」と思い、その器の大きさに感服したものだ。
一方で、ここに
ジョイフル本田には結局なにが売っていないのか?
という疑問が生まれる。
当然、ロレックスとか、RTX3090(めっちゃ高いPCパーツ)とか、そういうのが売っているとは到底考えられない。
しかし、ジョイフル本田にギリギリ売っているものを見定めることで、その実力というものを正確に推し量りたい。私はそう思ったのである。
「ジョイフル本田にギリギリ売っているもの」選手権:ルール説明
ということで友人3人を巻き込み、「ジョイフル本田でギリ売っているもの」選手権に参加してもらった。
ルールは以下の通りである。
①それぞれ1人4つずつ、「ジョイフル本田でギリ売ってそうなもの」を挙げる。
②挙げた人以外は、それぞれの品物がありそうかどうかを予め判定する。
③現地に赴き、その品物を探す。
④ポイント計算:
判定する人→当たっていたら1pt。
挙げた人(売っていた場合)→「売ってないと判定した人数」×2pt。
挙げた人(売ってなかった場合)→0pt。
⑤最終的なptが一番高かった人の勝ち。
④がミソで、「確実にありそうなもの」を挙げてしまうと、みんな「売ってる」と判定してしまうのでptが稼げない。
ジョイフル本田の実力を、いかに正確に見極めるかが重要になってくるのだ。
①それぞれ1人4つずつ、「ジョイフル本田でギリ売ってそうなもの」を挙げる。
U字溝の蓋:ああいうのは道路工事の業者がそれ専門のところで買うのしかないと思ったが、造園とかで使う気もした。
飛び出し坊や:「工事中」の看板が置いてあることは知っていたので、ワンチャンある気がする。
ウイスキーオークの燻製チップ:アウトドアの店なので燻製チップは絶対に置いてあるが、サクラとかじゃなくてウイスキーオークみたいな、ややマイナーなやつが売ってたら凄い。
ヒカリゴケ:観葉植物枠で、ギリギリなさそうなものを考えた。
他の人の回答について。
「最初はパターじゃなくてドライバーにしてたけどさすがにないと思った」
「仏像はさすがにないと思って入れた」
「農家のおじいちゃんたちが付けてるサスペンダーってこういうところで売ってるのかな、と思って入れた」
「馬肉はシンプルに今食べたいので入れた。あったら買う。」
「蒸籠はセットで売ってるのはよく見るけど一段ずつ売ってたらすごいと思う」
②挙げた人以外は、それぞれの品物がありそうかどうかを予め判定する。
一番右の列が私の回答である。
私の回答について。
「ヒカリゴケが欲しいシチュエーションが思いつかない」
「飛び出し坊やってなに?」
ギリギリを狙いすぎると、そもそも存在を知らない人が出てくる。
他の案にも、
「ジョイフル本田はエンタメに弱い(ので麻雀牌は置いてない)」
「錦鯉ってホームセンターで買ってどうやって持ち帰るの?」
「スーツはジョイフル本田と対極の存在だと思う」
という意見がある一方、
「仏像は逆にあったら面白い」
「かき氷機ならあると思うけどソフトクリーム機はさすがにビビる、あと調べたらめっちゃ高い」
「ソフトクリーム機あったらアツすぎる」
あまりになさすぎるものを挙げると「ある」判定する人が出てくることが分かった。
③現地に赴き、その品物を探す。
この世の全てを探しにきた (@ ジョイフル本田 in 印西市, 千葉県) https://t.co/94llNs3Obu pic.twitter.com/BhuWnRxp7L
— ゆにかーる (@unicurl2000) 2021年7月3日
今回は超大型店のなかでもアクセスしやすい「ジョイフル本田 千葉ニュータウン中央店」で探し回ることにした。
敷地面積は東京ドーム3.6個分。十分すぎる貫禄だ。
入店して最初に見つけたのが、
これ。
なぜホームセンターに仏具が?と思ったが、タンスの横に仏壇が置いてあり、その横にこのコーナーがあった。なんとなく納得させられる配置である。
仏像はないのか……と一同落胆していたが、数時間後に工芸コーナーをさがしていたところで、
お取り寄せだけどあるらしい。330,000円。
わざわざジョイフル本田で買う人って本当にいるんだろうか。店員さんに訊いておこうかと思ったが、煽りっぽくなりそうなのでやめた。
錦鯉、買ったとしてどうやって家まで運ぶんだろう・・・と思っていたが、幼体を買って自宅で育てる方式らしい。
水槽の上には「錦鯉を飼ってみよう!」というラベルが貼っており、育て方まできちんと表記されていた。
それにしても、この大きさの鯉を水槽で飼おうと思って、70cmとかまで大きくなって困っちゃった人とか一人はいそう。ペットを飼う際は計画的に。
麻雀牌は複数種類用意されていた。余裕の品揃えである。
ファミリーの来客が多いからか、自由研究や自由工作、あとパズルゲームなんかの品揃えが非常に豊富で、その横に陳列されていた。
逆に、同じボードゲームでもカタンとかドミニオンみたいな対象年齢が少し高めのゲームは置いてなかった。
でも「はぁって言うゲーム」は置いてあった。どこがファミリー向けなんだろうか(たぶん売り場面積をあまりとらないから置いてあったんだと思う)。
コケのコーナーも広く取られており、ヒカリゴケがあることも期待した。
しかし、いくら探しても見当たらない。
どうやら、ヒカリゴケというのは絶滅危惧種で、温度管理も非常に難しいらしい。それならば売ってるわけがない。
自宅で眺めるものではなく、洞窟みたいな観光地で有り難がって見るものなのだ。また一つ賢くなった。
その他、置いてあってビックリしたもの。
結論
結果的に、誰もが置いてないと予想した麻雀牌が置いてあったことで優勝がほとんど決まった。
この結果を受けて、「品揃えが意外に厚い」とみるか、「意外に薄い」とみるかは人それぞれだろう。
カセットプレーヤー、サスペンダーなど、皆が置いてあると思った商品は必ず置いてあった。こういう大事なところを外さないあたり、さすがジョイフル本田というべきか。
以上の結果から、ギリ売ってるものとしては、
・麻雀牌
・仏像
あたりが答えなのではないか、と考えた。
特に仏像が売っているというのは驚きだった。いくら木材の品揃えが豊富だからといって、ジョイフル本田で仏像を買おう!とは誰も思わないだろう。
一方で、U字溝の蓋(グレーチング)が置いてなかったのはやや意外であった。しかし、他の人のブログでは都内のコーナンに置いてあったりする記事もあったので、現状での弱点(ギリ売ってないもの)と言える。
なお、今回品物を探す際は、店員さんの力は全く借りなかった。買いもしないのに「U字溝の蓋ありますか?」とは聞けないので、、、
なので上の表で「ない」判定されているものも、実際は売っているかもしれない。君の眼で確かめてみよう。
あと、武骨なアイテムばっかりイメージされがちなジョイフル本田だが、アンティーク雑貨とか香水みたいなオシャレアイテムも売っている。ちょっと意外だった。
みなさんも暇な休日があったら最寄りのジョイフル本田に行ってみては。一日潰せます。